ずっと『SPEC』について書いていると思い込んでいたのですが、『SICK’S』を書き上げて満足していたんですね……。
ちなみに2010年の秋に放送スタートした『SPEC』は今年で、放送開始から10周年。ということで、1話ずつ(予定)レビューしてみたいと思います。
SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
1話のあらすじ
警視庁特殊部隊(SIT)として活動していた瀬文焚流(加瀬亮)は、任務実行中に信頼していた部下・志村(伊藤毅)に撃たれる……。
と思った瞬間、弾丸が逆戻りして、志村が撃たれ、重症を負う。
この事件の顛末を事実のままに上長に報告したところ、嘘つき呼ばわりされて、異動に。
そしてやってきたのが、公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称・ミショウだった。
ミショウのメンバーは、ほかに2人。雅ちゃん(有村架純)と不倫中で、すっとぼけているふりして実は切れ者(?)の野々村係長(竜雷太)と、左手にギプスをつけた当麻紗綾(戸田恵梨香)。
超能力がらみの「あやしい」事件を取り扱うミショウは「閑職」だと思っていたのだが、タレント議員・五木谷(金子賢)の登場で風向きが変わる。
秘書の脇(上川隆也)とともにミショウを訪れた五木谷は、今まで外したことがないという占い師・冷泉俊明(田中哲司)から、翌日に行う予定のパーティで「殺される」と予言されたのだと言う。
ミショウのメンツと、脇が用意した警備スタッフでパーティ会場を張り込むが、どうもそんな様子はない。
しかし、祝杯をあげた直後、突然、五木谷が苦しみ出し……。
人物相関図
とりあえず、1話に登場した人物をほぼずべて入れて相関図を書いてみたら、あらすじには書かなかった人物もいて、ちょっとわかりにくいですが……(汗)。
あらすじだけ見ると、ミショウと五木谷との話だと思いきや、実はそれ以外の人たちの相関が複雑。
五木谷からつながり、ミショウによって逮捕された冷泉は、そこから公安部の津田助広のもとへ渡され、軟禁生活がはじまります。しかも理由はしばらく不明。
謎の人物・ニノマエ(神木隆之介)が登場して、彼が起こしたある現象を見て、瀬文が志村との間に起こった出来事を思い出したり。
1話の時点だと、ニノマエの存在と津田助広の存在が謎。……だけど、なーんか嫌な予感は漂っているんですよね。
2話以降から徐々に、ニノマエと当麻の関係、なぜ津田は冷泉を軟禁したのか、そしてこの2人は何者なのか……というのが明らかになっていくんですが。それこそ、『SPEC』の魅力!
ツボなポイント
ミショウの壁に貼ってある指名手配犯ポスター。これ、裏番組の「金曜ロードショー」の主人公に模した人物が指名手配犯になっています。
1話の指名手配犯の名前は「留波庵 座 佐渡右衛門」。放送時に「金曜ロードショー」で放送されていた映画は『ルパン三世 カリオストロの城』。
あとは、瀬文がミショウに向かうためにいろいろな部署の札がかかった廊下を歩くんだけど、そこの部署名がね……。
「科学捜査研究所」「捜査一課9係」「時効管理課」「相棒募集中」「臨場中」「矢部分室」「熱海出張中」とか、まあ、よくもここまでというほどテレ朝の刑事ドラマっぽい札がかかっているところは、ある意味、見もの!
そして、『SPEC』はなぜ「SPEC」なのか。この物語のテーマを説明するための当麻のセリフにこんなのがあります。
人間の脳は通常10%ほどしか使われてません。残り90%はなぜ存在し、どんな能力が秘められているのかまだわかってないんです。
(中略)
常識では計り知れない特殊なSPECを持った人間がこの世界にはすでにいると私は思います。
これが、トンデモものっぽく見えるこの物語の世界観をリアリティあるものにしていると思うんですよね。
というか、とにかくこのセリフ言っているときの当麻がかっこいい……。
見ておいたほうがいい動画
一応、『ケイゾク』の続編的な作品なので、『ケイゾク』は見ておいてほしいですね。
※本ページの情報は2023年9月時点のものです。