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映画

90年代からのメッセージ〜『リバーズ・エッジ』を読んで〜

リバーズ・エッジ』。

名作と言われて久しいのに恥ずかしながら、作品を読んだのは映画を観たのがきっかけ。

主人公・ハルナは、彼氏の観音崎がいじめる山田くんを助けていくうちに、山田くんの宝物である河原の死体と片想いの彼を知ってしまう。

その宝物を共有していたもうひとりの人物・吉川こずえとそれが縁で知り合い気に入られるようになるハルナ。

一方、山田くんを好きで好きでたまらないカンナには、そのハルナと山田くんとの不思議な関係を恋愛関係だと勘違いして、妬みの気持ちを膨らませ……。

そして、彼氏のはずなのにハルナから構われないことで苛立つ観音崎。
観音崎のはけ口になるルミ。

そして次第にみんなの歯車が狂っていく……。

というお話。

映画を観てから原作に触れたのでファンの人ほど深く理解できてはいないと思うのだけど、
私が印象に残ったテーマらしいものは生と死。

山田くんがハルナに死体を見せに行くシーンと性のシーンが交互に登場するところはその象徴だなと思った。

そんな生と死のはざまに彷徨う人間のあやうさを高校生のちょっとアウトローな日常に投影して描いてる、しかも今でも通用するテーマを90年代に作品に描いているってとにかく脱帽。

マンガのあとがきで宮沢章夫さんが読むたびに解釈が変わるというようなことを書いていたけど、たしかにしばらくして読み返したらまた新たな発見がありそうだなぁ。

ちなみに映画は土居志央梨さんが大健闘。
ルミを演じている姿はぜひ映像で観てほしい。