『紅の豚』は小学生の頃、劇場公開されたときに観に行ったけど、当時はまったくよくわからなかった。
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「いい加減大人になったので、また観てみたら捉え方も変わるかな?」
と思ったら、まったくその通り。
多くを語らない大人のアニメーション。
そして、ヒロインは宮崎アニメにありがちな働く強い女。
でもそれまでは男を立てがちだったり、か弱さを持っていたり。そしてそれを割と強く押し出したキャラクターだけど、『紅の豚』に関しては、男に平気でたてつく女であることが好印象。
とはいえ、か弱さだったり、男を無邪気に頼るところは見え隠れするのだけど、それがあざとくない。
今まで観た宮崎アニメで一番現実の女性に近いキャラクターのヒロインで、大好きな作品になりました。
ポルコも豚のくせに(失礼!)気取ってるんだけど、それもまた渋くていい。
「飛べねえ豚はただの豚だ」
も今ならなんとなく意味がわかる気がする。
目の敵にしながら、なんだかんだ空賊のやつらもポルコを慕っているのもいい。
このよさに気づかなかった子供の頃の私はやっぱりガキだったんだなと。
続編を作りたいと監督が言っていたこともあったようなんだけど、ぜひ作ってほしいな。
ところで、『紅の豚』と言えば、『池袋ウエストゲートパーク』で、敵のギャングのプロモーションビデオを再生したときに山本周一郎さんの声が流れると誰かが「この声、『紅の豚』じゃねえ?」と言うシーンがあって。
全然話の流れ関係ないのに『紅の豚』ぶっ込んでくるのが、すごく好きだった。