どうとでも解釈できるだけに難解だった『バーニング』

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特集ドラマ『バーニング』を視聴。

村上春樹原作の「納屋を焼く」が原作。

しかも、韓国映画で2月には日本で劇場公開されるらしい。

村上春樹「納屋を焼く」韓国で映画化 イ・チャンドン監督作「バーニング」19年2月公開 : 映画ニュース – 映画.com

だからなのか、本来約140分あるはずの映画なのに約90分だった。

とはいえ、物語の肝心な部分は描かれていたと思う。

ジョンスはあるとき、街で幼馴染のヘミと再会する。

自分に親しみを持つヘミになんとなく惹かれていき、アフリカへ旅行に行くからその間、猫の世話をしてほしいという要望を受け入れる。

そして、ヘミが帰国するとベンという金持ちの男がヘミとともに行動するように。

ベンを訝しがるジョンス。そしてベンのせいでヘミへの愛情(愛着)が深まっていく。

そんな最中、ベンから(ビニール)ハウスを2ヶ月に一度燃やすクセがあるという告白を受けるが……。

はっきりとした答えが出ないミステリーなので観終わった後のモヤモヤがすごい。

とにかく自分で解釈せねばならない物語。

ベンからハウスを燃やすという話を聞いてから

ジョンスの周辺で不可思議なことが起こりはじめる。

まるで夢のように「起こった」とされることがなかったことにされているのだ。

もしくはヘミとベンと出会ってした会話ややりとり自体がもしかしたら夢だったのかもしれないとも思える。

現実的に考えるのならば、ベンの言う「ハウス」は比喩で、ベン自体が“ある”ものを消してしまったのではないかと思ってしまうがどうなのだろうか……。

ちなみにヘミがアフリカへ行く理由として挙げていたのが、「なぜ生きるのか知りたい」「生きる理由に飢えている」グレートハンガーの人に会うことだった。

だから、「なぜ生きるのか」という問いを考えていくと自体が、“ある”ものが消えてしまった、その理由を考えるヒントになるかもしれない。

原作自体も解釈の仕方はさまざまあるようで、たまにはこう、どう捉えたらいいのかわからない映画をみるのもいいのかもしれない。

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