今年の大河ドラマ『いだてん』を視聴。
第1話は、東京五輪が決定した昭和、そして日本人がオリンピックに初めて参加することになり、マラソンの選手候補を選抜するための運動会が開かれた明治を、行ったり来たりしつつ物語が進行。
主役と言われていた金栗四三(中村勘九郎)は最後の最後に登場した。……え!
そんな大河をナビゲートするのは古今亭志ん生(ビートたけし)であり、彼のまだ若い時代の美濃部孝三(森山未來)である。
まだ1話目だから、判断するには尚早かもしれないが、主人公は金栗四三であり、田畑政治(阿部サダヲ)と言っておきながら、本当の主役は古今亭志ん生のつもりなんじゃないか?
1話では、古今亭志ん生もしくは美濃部孝三の落語の小噺に乗せて、嘉納治五郎(役所広司)がどのようにしてオリンピックへの参加を決めたか、そのエピソードが語られたが、このように本編のストーリーをなぞっていくのは、主人公が落語家だったクドカン脚本作の『タイガー&ドラゴン』にもよく似ている。
それに、次回以降も昭和と明治を1話の中で行ったり来たりするようだけど、後々、昭和のみ語られるようになるかもしれないわけで、そうなると語り手のいる時代に本編が追いつくことになる。
そのとき、昭和パートの主人公とされる田畑政治を志ん生が語るのか、それとも田畑政治を語っているようにみせて志ん生の話になるのか……。
個人的には後者に挙げた選択肢になるような気がして、最終回までみたら「あれ?私たちって志ん生のストーリーをみていたのかしら?」ってなるんじゃないかと予測している。
まあ、それはそれで楽しみなんだけど。
ちなみに、1話のサブタイトルは「夜明け前」。2話は「坊ちゃん」。
文学のタイトルを並べてきた!
純文学だけかも?と思っていたけどもしかしたら、時代に合った小説のタイトルにするのかも?
3話以降、どんなタイトルになるかもワクワクする!
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