1話をみて、その物語を分析してみたとき、
サブタイトルが文学のタイトルになっている
と書いた。
【2019年の大河ドラマ】実は古今亭志ん生が主役?『タイガー&ドラゴン』な『いだてん』
文字通りの内容のときもありそうだけど、
2話「坊っちゃん」は、
金栗家の“坊っちゃん”である四三と
美濃部家の“坊っちゃん”である孝蔵
彼らの生い立ちを比較しつつ、
“坊っちゃん”の作者である漱石が
四三の故郷・熊本にいた
(そして四三も幼少期会っていた?
嘉納治五郎の代わりにだっこされてた?)
ということを描いていた。
だから、もしかしたら
サブタイトルがその回の内容を象徴する
何かを描くのかもしれないし、
そもそも文学のタイトル(3話は雑誌だが)を
サブタイトルとして採用している
というシャレがおもしろい。
ということで、
『いだてん』のサブタイトルと
その引用元について、
紹介していきます。
今のところ、放送するごとに更新予定。
【最終回(12/15)】
時間よ止まれ
※ゲーテの『ファウスト第2部』の一節の可能性もあるけど、きっと永ちゃん(矢沢永吉)の歌。
時間よ止まれ (矢沢永吉の曲)
・『木更津キャッツアイ』で言うところの「裏」……いや、「表」?『いだてん』40話
・五りん(神木隆之介)の父の死の謎が明かされた『いだてん』39話
・17話のベルリン五輪中止による四三の苦しみはこの回の伏線だった!?『いだてん』37話
・裏テーマは「女子スポーツ」!?『いだてん』26話
・とにかくうるさい田畑政治編がとにかく楽しみになってきた『いだてん』25話
・五りん(神木隆之介)のおばあちゃんが誰だかわかった『いだてん』23話
・「女子スポーツ」に四三(中村勘九郎)が注目し出してからおもしろくなってきた『いだてん』
・『いだてん』で池波志乃が演じているのは実の祖母役!
・美川(勝地涼)はやっぱり前髪クネ男だった?『いだてん』18話
・スヤ(綾瀬はるか)が嫁だといつになったらバレるのか?『いだてん』17話
・ようやく田畑政治がつながった『いだてん』16話
・四三とスヤの結婚スタイルは今風?『いだてん』15話
・「フラ」があるって何?『いだてん』14話
・『いだてん』の五りん(神木隆之介)はひょっとしてあの人の子?
・熊本時代から東京時代、そしてオリンピックまでがつながった『いだてん』12話
・四三(中村勘九郎)がプレッシャーで「押し花」するって何!?『いだてん』11話
・サブタイトルが「真夏の夜の夢」だった意味。『いだてん』10話
・『モテキ』な『いだてん』9話
・『いだてん』8話は、本当は両想いの四三の失恋回?
・「今までで一番わかりやすかった」と言われそうな、四三と弥彦の友情の始まりを描いた『いだてん』7話
・『あまちゃん』の春子さんのポストシーン再びだった『いだてん』6話
・5話までは壮大な『木更津キャッツアイ』だった!?『いだてん』
・『陸王』かと思った『いだてん』4話
・『いだてん』のこれまでの時の流れを整理してみた
・【2019年の大河ドラマ】実は古今亭志ん生が主役?『タイガー&ドラゴン』な『いだてん』
【46話(12/8)】
炎のランナー
※アカデミー賞を受賞したイギリスの映画。
【45話(12/1)】
火の鳥
※手塚治虫のマンガ。
火の鳥 (漫画)
【44話(11/24)】
ぼくたちの失敗
※森田童子の曲のタイトル……っていうか『高校教師』かよ!
ぼくたちの失敗
【43話(11/17)】
ヘルプ!
※ビートルズの曲のタイトル。
ヘルプ! (ビートルズの曲)
【42話(11/10)】
東京流れ者
※渡哲也が歌う歌謡曲および、渡哲也主演の映画。
東京流れ者
【41話(11/3)】
おれについてこい!
※1964年の東京オリンピックで女子バレーボールが金メダルを獲得するまでを描いた映画。
おれについてこい! : 作品情報 – 映画.com
【40話(10/27)】
バック・トゥ・ザ・フューチャー
※かの有名なデロリアンで過去にタイムスリップしててんやわんやある映画。
バック・トゥ・ザ・フューチャー
【39話(10/13)】
懐かしの満州
※満州の映像資料のタイトル。
満州アーカイブス 満映作品望郷編「懐かしの満州」 クラウン徳間ミュージックショップ
【38話(10/6)】
長いお別れ
※映画化された中島京子の小説のほうかなと一瞬思ったけど、たぶん、レイモンド・チャンドラーの小説のほうとかけていると思う。
長いお別れ
【37話(9/29)】
最後の晩餐
※レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画とおそらく、イエス・キリストの最後の晩餐をかけているのだと思う。
最後の晩餐 (レオナルド)
【36話(9/22)】
前畑がんばれ
※1936年のベルリンオリンピックで、NHKの河西三省アナウンサーが前畑秀子のレースを見て叫んだ言葉。あれ?作品じゃないね。
前畑秀子
【35話(9/15)】
民族の祭典
※1936年に行われたベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』の邦題。
オリンピア (映画)
【34話(9/8)】
226
※1989年に公開された二・二六事件をモチーフにした邦画。ちなみにこの映画のメインキャストが萩原健一。『いだてん』劇中では、ショーケンが二・二六事件で亡くなった高橋是清を演じているから、あえてこのタイトルにしたのではないかと!
226 (映画)
【33話(9/1)】
仁義なき戦い
※飯干晃一原作のノンフィクションおよび深作欣二監督によるヤクザ映画。
仁義なき戦い
【32話(8/25)】
独裁者
※チャップリンの映画。
独裁者 (映画)
【31話(8/18)】
トップ・オブ・ザ・ワールド
※カーペンターズの楽曲のタイトル。
トップ・オブ・ザ・ワールド (カーペンターズの曲)
【30話(8/11)】
黄金狂時代
※チャップリンの映画のタイトル。
黄金狂時代
【29話(8/4)】
夢のカリフォルニア
※ママス&パパスの楽曲。
※ちなみに、脚本の宮藤官九郎は『夢のカリフォルニア』というドラマに昔出てました。
夢のカリフォルニア (曲)
【28話(7/28)】
走れ大地を
※1932年に発売された国際オリンピック派遣選手応援歌。
走れ大地を 《国際オリンピック選手派遣応援歌》 伊藤久男/若山彰 歌詞情報 – うたまっぷ 歌詞無料検索
【27話(7/14)】
替り目
※ついに!落語の演目のタイトル。
解説・あらすじ(か行) – 演目紹介 – 落語はじめの一歩|落語芸術協会
【26話(7/7放送)】
明日なき暴走
※ブルース・スプリングスティーンの楽曲名。
明日なき暴走 (曲)
【25話(6/30放送)※第二部スタート】
時代は変る
※ボブ・ディランの楽曲名。
時代は変る (ボブ・ディランの曲)
【24話(6/23放送】
種まく人
※ミレーの絵画のタイトルから。
種まく人
【23話(6/16放送)】
大地
※パール・S・バックの小説とそれを原作とした映画のこと……と思いたい。
大地 (1937年の映画)
【22話(6/9放送)】
ヴィーナスの誕生
※言わずと知れたボッティチェッリのあの名画のタイトル。
ヴィーナスの誕生
【21話(6/2放送)】
櫻の園
※吉田秋生の漫画、それをもとにした映画。
櫻の園 (漫画)
【20話(5/26放送)】
恋の片道切符
※ニール・セダカの曲名。
恋の片道切符 (ニール・セダカの曲)
【19話(5/19放送)】
箱根駅伝
※年始恒例のあの大会のこと。
東京箱根間往復大学駅伝競走
【18話(5/12放送)】
愛の夢
※クラシックのタイトル。
愛の夢
【17話(5/5放送)】
いつも2人で
※オードリー・ヘプバーンの映画のタイトル。
いつも2人で
【16話(4/28放送)】
ベルリンの壁
※これは小説、映画のタイトルでなく、歴史的建造物のこと。
ベルリンの壁
【15話(4/21放送)】
あゝ結婚
※ソフィア・ローレン主演のイタリア映画のタイトル。
ああ結婚 (映画)
【14話(4/14放送)】
新世界
※ジャン=リュック・ゴダールの映画とかけているのかな……と思いたい。
新世界 (映画)
【13話(3/31放送)】
復活
※おそらくこちらのトルストイの小説のほうと引っ掛けているのではないかと。
復活 (小説)
【12話(3/24放送)】
太陽がいっぱい
※アラン・ドロン主演映画のタイトル。
太陽がいっぱい (映画)
【11話(3/17放送)】
百年の孤独
※ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説のタイトル。
百年の孤独
【10話(3/10放送)】
真夏の夜の夢
※ユーミン!と言いたいところだけど、きっとシェイクスピア。
夏の夜の夢
【9話(3/3)】
さらばシベリア鉄道
※太田裕美の楽曲のタイトル。ちなみに作詞・松本隆、作曲・大瀧詠一。ちなみにちなみに大瀧詠一がセルフカバーもしている。
さらばシベリア鉄道
【8話(2/24)】
敵は幾万
※こちらは軍歌が元ネタ。
敵は幾万
【7話(2/17)】
おかしな二人
※こちらも小説絡みではなく演劇。
おかしな二人
【6話(2/10放送)】
お江戸日本橋
※こちらは民謡と柴田錬三郎の小説がある。
お江戸日本橋
【5話(2/3放送)】
雨ニモマケズ
※宮沢賢治の有名なアレ。
雨ニモマケズ
【4話(1/27放送)】
小便小僧
※ここは小説、雑誌絡みではない!
小便小僧
【3話(1/20放送)】
冒険世界
※昔の雑誌のタイトル。
冒険世界
【2話(1/13放送)】
坊っちゃん
※この回も小説のタイトルになっている。
坊つちやん
【1話(1/6放送)】
夜明け前
※いわずもがな小説のタイトル。
夜明け前