『家売るオンナの逆襲』7話。
今回は既婚子無しのキャリアウーマンVSワーママ。
そしてかつて『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でバトってた姉妹役を演じた、佐藤江梨子VS佐津川愛美の構図でもあった。
(あくまで役の上でですよ!)
テーコー不動産の活躍する女性を集めて、女性客を狙った物件を開発することで、働く女性たちが輝いていることをアピールするためのウーマンプロジェクトに三軒家(北川景子)が抜擢。
そこにいたのは結婚してるけど子無しでバリキャリの朝倉(佐藤江梨子)と2人の子持ちのワーキングママ・宇佐美(佐津川愛美)。
どんな家がいいのか話し合うも、子育て世代にばかり訴求しようとする宇佐美と、あくまでも子供がいようがいまいが家族がいる女性向きの家のことを考える朝倉。2人は意見が合わず対立気味。
それなのに、時短勤務ということで途中で中座する宇佐美に苛立つ朝倉。
そんな中結局、三軒家は朝倉へ家を売ることになる。
即彼女が気に入りそうな家を紹介して、即契約か……と思ったところ、その家に留守堂(松田翔太)が宇佐美を連れ、内見にやってくる。
仕事と家庭を両立するのに好条件の物件で、宇佐美も契約したいと言いだし、揉め出す朝倉と宇佐美。
そこで、どちらが契約するかは2人の担当である三軒家と留守堂がボーリングで対決し、買った方が契約できることに。
結果、三軒家が勝ち、朝倉が契約できることに。これにつっかかる宇佐美。
宇佐美「鍼灸院の近くに住みたいなんて理由に負けるのは絶対おかしい。私は子供たちの命を育むためにあの家が必要なんです!」
三軒家「あなたは育児を持ち出せば周りがひれ伏すと思っていますね?」
宇佐美「仕事しかしてない三軒家さんには育児と仕事の両立がどれだけ大変か分からないのよ」
三軒家「両立は難しいです。ただ本気で両立しようと思うならやり方はあります。
あなたは16時で退社することが分かっていながら30分で終わるはずのない会議を自ら15時半に設定し、中座しました」
宇佐美「子供をほったらかせってこと?親と子の信頼が壊れてもいいってこと?」
三軒家「本気で両立しようと思うのなら途中で抜けださなくてもいいようにスケジューリングするか、事前に30分しかないことを説明しておかなければなりません。
本気で両立しようと思うのなら自分の仕事量を把握してどこまでできるかをコントロールしなければなりません!」
と三軒家はバッサリ。
でもそれだけが本意ではない。
その後、宇佐美に家の営業をかける。そこは宇佐美にとっては悪条件だが、宇佐美の夫が子供の送り迎えをするなら好条件の物件。
三軒家「ウーマンプロジェクトとは何でしょう?」
庭野「女性が活躍し輝くためのプロジェクトです」
三軒家「女性が輝くとは何だ!」
庭野「女性が職場でも家庭でも生き生きするということです」
三軒家「男性は輝こうが輝くまいが普通に仕事を続けられます。
一方、女性は輝くことを要求される。これはどういうことでしょう。
女性に仕事と家庭を両立させるためのプロジェクトならばそんなものはくたばってしまえばいいのです。
一度きりの人生、他人の担いだ神輿に乗る必要はありません!
宇佐美サキ様。二足のわらじを履くあなたが専業主婦だったお母さまと同じように1人で家事から育児まで完璧にこなすことはどだい無理な話です。
そもそも共働き家庭である宇佐美家でサキ様だけが二足のわらじを履いていること自体おかしな話なのです。
これからは男性も仕事に家庭に輝けばよいのです」
といって宇佐美を説得して家を売ることに成功した三軒家。
でもこの話、納得。
女にばっかり、仕事も家庭も両立させて輝け、じゃなくて、男もそうすればいいじゃんって、なるほど。
そして、バリキャリVSワーキングママがメインの話に見せかけて、結局は「男の人も両立させて輝こうよ」ってことが一番言いたい話だったのかなと思う。
しかし、今回、一番の主張にたどり着くまで、まさか『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で対決した2人を、またここで対決させるとは憎い演出。