ラスボス・ゲンカ将軍的な扱いの毒母との対決はどうなる?『トクサツガガガ』6話

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トクサツガガガ』6話。

会社のコピー機の修理に来た営業の男性が、『ジュウショウワン』のシシレオーの変身前に似ているというだけで、オープニングのポーズを真似させたり、用事がある吉田さん(倉科カナ)の代わりに北代さん(木南晴夏)を誘って正月上映の『ジュウショウワン』の映画を観に行ったり、着々とまわりを巻き込みながらオタ活が充実してきている叶(小芝風花)。

しかし、誘ったのに断られた吉田さんに映画館でばったり会って彼氏がいることがわかり、しかも彼氏には特撮オタのことは話していないようで、気まずい別れ方をしてしまう。

このあたりで物語に不穏な空気が……。

そしてある日、任侠さん(竹内まなぶ)のお店で特撮についてたっぷり載ってる子供用雑誌「テレビきっず」をプレゼントしてもらったとき、偶然任侠さんの母と話す機会があって、息子の「ラブキュート」ファンに昔は心配したけど、夢中になれるものがあったおかげで休みがちになっていた学校に行けたかと思うとよかったのかもと理解を示す母に、叶は自分の母と重ねる。

女の子が特撮ファンって心配だったんだろうなと母の気持ちを想像するも、理解はしてくれなかったお母ちゃんにガッカリするのだった。

しかも季節は年末年始。母のもとへ帰省していた叶の兄(渡部豪太)一家が、実家へなかなか帰らない叶とお母ちゃんの関係を案じながらも、子供の頃、特撮を完全否定するために叶が大切にしていた「テレビきっず」を燃やして母が焼きイモを作るという叶にとって一番衝撃だった「テレビきっず焼きイモ事件」を思い出し、今は特撮にドップリの叶がいかに母と接触したがらないか嫁とともに納得し合う。

そして年明け、叶が帰ってこなかったからと、叶のところへ母が出かけていったと兄から連絡が入る。

特撮グッズは片付けられないから、ひとまず兄の協力のもと予約していた店で食事をして、そのまま実家に帰ろうと挑むも、以前渡さざるを得なかった鍵を使って母が叶の部屋に入り、普段の地味な叶の服のほか、特撮グッズをあれこれ物色していたことが発覚。

特撮好きなんて人に堂々と言えないって自分でも自覚があるんだからそんなの好きなのおかしい、結婚できない、友達ができたからってその子たちが結婚したらまた叶はひとりになる……など、とにかく全否定する母。

叶は今まで我慢していたが思い切って、好きなものは好きだし、それに後ろめたさはないとはっきり自分の主張をするが、そのせいで母に叩かれてしまう。

しかも母はその怒りのついでに叶の部屋からもってきた、叶にとっては大切な大切な宝物であるシシレオーのフィギュアを破壊。

それを見て、完全にブチ切れた叶は母に「もう親子じゃない」と啖呵を切ってしまう。

オタの生態、オタ活の楽しさを描きつつ、このドラマ最大のテーマ・自分の価値観を押し付ける毒母との対峙がこの回にしてついに!

仲間の追加(ダミアン、吉田さん、任侠さん、北代さん、みやびさん)、仲間とのケンカ(吉田さんとは彼氏の一件で距離が開いてしまった)、そしてラスボスを倒すこと……といった特撮によくあるシーンになぞって物語は進んでいったけど、劇中劇『ジュウショウワン』で例えると、いよいよラスボス・ゲンカ将軍と対峙するところまできたということね。

しかし、女は女らしい趣味で、結婚が女ゴールとか、自分の価値観で娘の人生のレールをひくのもダメだし、その人にとって好きなこと、価値のあることを否定するのもダメだよね。

だからシシレオーを壊したところは、私もショックだった。叶がキレるのも無理ないよ。

そんな毒母にあんな啖呵切っちゃったなら、そのまま距離を置くのが本当は得策だと思うんだけど、予告をみると関係性を修復しようと(ラスボスとちゃんと対決)するようで。

ああ……でももう最終回か。

「仲村死すべし」とか「NO MORE オタバレ」とか各曲のタイトルが秀逸なサントラ買って余韻に浸ろうかな……。

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