『ハケン占い師アタル』7話。
出世のため上司に媚びる男・部長の代々木(及川光博)。
嫌な仕事は部下任せ。だから、無理難題なイベントの企画を考えるよう、アタル(杉咲花)が派遣として働くDチームに振ってばかりいた意地悪な代々木だからこそ、ぶっちゃけアタルの占いで救ってもらわなくていいと思っていたけれど……。
本社に戻りたい一心で代々木は社長にアテンドという名で媚びを売っていたわけだけど、前回、社長から言われた業績改善のことを勝手にリストラが最善策と考え、独断で決行したことがバレ、本社に戻るどころかDチームの専属部長になってしまう。
今となってはチームワーク抜群のDチームは、代々木のことを無視して、目前のイベントに取り組む。いろいろ困難にぶち当たるもその都度乗り越える大崎(板谷由夏)たち。
それを見ていてまったくおもしろくない代々木はイベントをぶち壊そうとする。
その行動があまりにも目に余ったので、仕方なく彼を占うアタル。
そこから見えてきたのは、世界一感動するイベントを企画すると張り切っていた新人時代に、尊敬する先輩からけなされたことで挫折した代々木の過去。
それを知ると確かに、自分の企画力で状況を変えようとか認められようなんてことしたくなくなる気持ちはわかる。
でも、アタルが言う
「どんなにつらくても諦めずに努力し続けることを才能って言うんだから」
という言葉は、何をやってもうまくいかない、媚びてでも見返りがほしくなったときに、「いつか報われるかもしれないから地道に努力しよう」と我にかえらせてくれる言葉だと私自身は感じた。
自分ではやってるつもりでも、全然響かなかったり、いい方向に変わらないってものすごくつらい。でもそういうときって、きっと「やってるつもり」なだけで、努力が足りないことが多い。腐らず、成果が出るまで諦めないことが肝心……。とわかっているけど、なかなか難しいよね。
アタルの発言はそんな状況に陥ったときの真理をついた内容だと思って、私も気をつけようと思った次第。
代々木もそれで気づいたのか、イベントに出演予定のピアニストが演奏しないとワガママを言い出したとき、媚びるのではなく一喝!
その見返りを求めない行動から説得成功。イベントも無事終えることができた。
これでDチーム7人全員アタルに占ってもらい、働くことへの姿勢が変わったわけだけど、いよいよ今度はアタルの番?
というのも、次回ついに母・キズナ(若村麻由美)とアタルが対決。
それにあたって、みんながアタルがしてきたように過去の掘り起こしをするかのようなシーンが予告で流れていた。
うまーく、母とアタルがお互い自立できる結末になればいいけど。
この母娘の関係で思い出したけど、今期のドラマ、『トクサツガガガ』もそうだし、1話だけだけど『家売るオンナの逆襲』や『イノセンス』もそうだったし、毒親っぽい話多いわね。
毒親話といえば、『お母さん、娘をやめていいですか?』が印象的。
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※本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はhuluサイトにてご確認ください。