『SPEC』のワクワク感を再び感じられた!「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』」

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Paraviで配信中の「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』」を視聴。

TBS「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』」

『SPEC』と『SICK’S』の架け橋になるような話。

というのをどこかの記事で見た気がするのだけど、本当にその通りで。

星慧(真野恵里菜)がまだスペックホルダーとして覚醒する前、宇都宮の高校に通っていたときに話は遡る。

ショートカットで黒縁メガネの、存在感も薄い冴えない美術部員だった慧。

あるとき片思いしていた、学校で大人気の男子・水島を見つめていたら彼の思考が読めてしまった。

それをきっかけに彼に近づいて、彼も優しくしてくれたことで舞い上がった慧。それから、思考を読みまくって、水島に尽くしていたら気持ち悪がられる。

その上、水島と距離を縮める慧を見て敵対心を燃やす親衛隊の女子グループからはいじめられるし、慧が能力を使ってあらゆる人の思考を読んだところ、自分の悪口や人間の邪な本音が聞こえてくるし……。

それでいろんなことが嫌になった慧は学校の屋上から飛び降りてしまう。

しかし一命をとりとめた慧は、自分の腕に絶対的自信を持つ医者・鷹村先生(竹財輝之助)と出会い、命を助けてもらった上、自分の「サトリ」能力も真摯に受け止めてくれたことで恋心を抱くように。

復活した慧は、冴えなかった自分から脱皮して、誰もが振り返るような美少女になって高校に復活。そして、東京へも通うように。

そこで、男友達(っていってもおっさん)もできて、「慧の能力があれば占いができる!」と言われ、その男友達のツテで新宿で占いをするようになる(これが「新宿のシンデレラ」になったきっかけ)。

そんな中、通院治療が完了してしまい鷹村と会うきっかけがなくなってしまった慧は、またも自分の存在感が消えてしまうことが不安になり、憂さ晴らしに自分の能力を使って東京の闇カジノでひと儲けしようと企む。

そのせいで、裏でスペックホルダーを確保しようと躍起になっている国々から狙われることになってしまう。

その取引に一枚噛んでいたのが新井遵子(山口紗弥加)。

鷹村の同僚医師だと思っていたんだけど、慧を売り飛ばしひと儲けするため、あるスペックを使って慧を陥れる。

そして、慧がどう新井遵子と対峙していったかは……本編を観てほしいんだけど、その流れは、『SPEC』で当麻(戸田恵梨香)がスペックホルダーと対峙するときのようなスリリングで論理的で爽快感溢れたものでワクワクした!

そんなこんなでいろいろあって、新井遵子は『バッドマン』でいうところのジョーカー的な感じで、新興宗教・インナープラネッツの貫主・邑瀬帝法となる。

これで『SICK’S 恕乃抄』では明らかにされていなかった、インナープラネッツの貫主の正体もわかり、『SICK’S 覇乃抄』へつながる……。

途中、一一十(黒島結菜)が慧の前に現れ(時を止めているので慧には見えていないけど)、「(慧にとって)敵役が必要ね」と言って、突如、新井遵子が医師ではなくスペックホルダーとして登場するという流れがある。

このことから、一一十が何者なのかわかるヒント(彼女はスペックホルダーを作る力がある?)をくれているように感じるんだけど、でもやっぱり謎は深まるばかり。

そして、一一十が出てくるから時系列が混乱しそうになるんだけど、Paraviの動画に収録されていた木俣冬さん、植田プロデューサー、堤監督の鼎談内で出てきた話いわく、時間の古い順に並べると『サトリの恋』→『SPEC』→『SICK’S』だそう。

だから、一十一(神木隆之介)より一一十のほうが先に存在していたらしい。

なるほど。

ちなみに相も変わらず今回も小ネタが満載。

ツボだったのは、イライラしてあるメーカーをディスっているように聞こえる発言(正確に言うと企業名自体をディスってないけど、あの状況なら、そういうよね(笑)的なこと)。

あと、当麻(戸田恵梨香)が事件の真相をひらめくときのあの儀式(半紙を破って頭からかぶるアレ)を新井遵子のスペックでもパクってやっていたこと。

それも妙にニセモノ感漂う感じでやっているものだから、紗弥加さん、さすがです。

それから、写真のポーズをとってもらうときの「はい、すしざんまい!」もよかったな〜。

さて、重要なところはネタバレしないようにしたつもりなので、気になった人はぜひドラマを観ていただければ!

「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』は「Paravi」で見られます!

※本ページの情報は2019年9月時点のものです。最新の配信状況はParaviサイトにてご確認ください。

※『SICK’S』ってなんじゃい!という人はぜひこちらを。

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