『いだてん』13話。
ストックホルム大会が惨敗で終わった四三(中村勘九郎)は、マラソン中、何が起こったのかもう一度その道を辿って思い出す。
途中、道に迷ったことが幸いして、倒れた先の民家の人に介抱してもらったおかげで命拾いした四三。
しかし、足袋を通して仲良くなったポルトガルの選手・ラザロはこの大会で命を落としてしまう。
このことの教訓と4年後、またマラソンがオリンピック種目に入ることが決まり、再び希望を取り戻す四三。
一方、孝蔵(森山未來)は、あまりの緊張で高座に上がる前にお酒を飲みすぎてベロベロ。
仕方なく、その状態で高座に上がる。出だしはしどろもどろだったけれど、車夫をしながら覚えたリズムを再現すると、すらすらと、そして熱のこもった口調で語る、語る。
でも、お酒の飲み過ぎで頭が痛くなって、途中で終了……。
え?
でも不思議とクビにならなかった孝蔵。
四三も孝蔵も、本番は大失敗だったけれど、どうにか次への一歩を踏み出そうとほんの少し前向きな気持ちになったところで、次回へ。
話は第2章がどうなるのか期待と不安を残したけれど、今回のストーリーで気になったのは、四三の友人・美川(勝地涼)と遊女の小梅(橋本愛)が一緒に孝蔵の高座を見に来ていたこと。
ちなみに、孝蔵が選んだ演目は「富久」。
ってことは、志ん生(ビートたけし)の新弟子としてやってきた五りん(神木隆之介)の父母って美川と小梅?
五りんの本名が「美川」ではなく「小松」だから、辻褄があわないけれど、父母が入籍してない、もしくは父が戦死後、母が別の人と入籍して名字が変わった……とかだったらありえる。
しかも宮藤官九郎脚本のことだから、四三周辺の人々と五りんの父と母がまったく無関係とは考えにくい。
うーん。でも、そのあたりは第2章、第3章、ひょっとして第4章までのお楽しみなのかも。
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