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「女子スポーツ」に四三(中村勘九郎)が注目し出してからおもしろくなってきた『いだてん』

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『いだてん』20話は、

アントワープオリンピックの出場(しかも、ストックホルムのときはあんなに話数を使ったのに、これは1話のみ!)と惨敗。そしてスヤ(綾瀬はるか)が四三(中村勘九郎)の妻だといよいよみんなにバレた……というだけであんまり驚きのある展開ではなかったというのが正直なところ。

 

でもこんなにあっさり描いたのも、21話に続く「女子の体育教育に力を注ぐ四三」を強調したかったからなのかも。

 

アントワープオリンピックで16位に終わり、失意のため日本に帰る気力も湧かない四三。ヨーロッパを巡り、ベルリンをさまよっていると、やり投げをしている女子を目撃。それで、「これからは女子スポーツだ!」と気づく。

そして、帰国後、女学校の教師となり女子スポーツの指導に自分の活路を見出す……というのが21話。

 

ストックホルム後の四三は、4年後のオリンピックを目指して走り込むも、ベルリンオリンピックは戦争のため中止。

そして、どん底まで落ち込んだものの、結局四三は、自分の熱意を注ぐ対象として「駅伝」という道を見つけ、「箱根駅伝」まで作ってしまう。

 

で、アントワープオリンピック後は、「自分が走る」ことではなく「女子スポーツ」を盛んにするためその指導役にまわることを決意する。

 

ん?なんかこうやって見ていくと四三さんって、オリンピックをきっかけに新しい道を切り拓いていませんか?

 

そう考えると、この物語では「オリンピックに出場する」ことよりも、その後、四三がどのくらいエポックメイキングなことをしたか……ということをメインに描いていきたいのでしょう。

だったら、アントワープオリンピックの描写は20話の1話のみ……というのも理解できるし、21話以降が重要だから、20話はあっさり薄味というのもよくわかる。

 

とはいえ21話だって、これからの序章に過ぎないと思う。けど、私はこの21話、結構お気に入りなんです。

特に、田舎くさくて空気読めなくて、女学校の女子たちに疎まれる存在だった四三が、「先生のメンツを立ててくれ」と頼み込んで、村田さん(黒島結菜)たちを巻き込み、やり投げをさせたことがきっかけで、女学生たちに受け入れられるシーンが好きで。

 

あと、冒頭でベルリンの女子が投てきするときに「くそったれ」と言っていたけれど、村田さんが投てきするにも「くそったれ」と同じ言葉を言わせたことで、日本でも女子スポーツがこれから受け入れられそう……!と予兆させたところも。

 

あ、でもよく見てみるとこの「くそったれ」って、抑圧されている女性側からの世に対する不満の声にも思えてくる。

 

そう捉えると、次回は、女性たちの反乱的なシーンが予告で流れたから、「くそったれ」はその抑圧への反抗の一端だったのかも。

 

こんな風に伏線をばらまいて回収していくところを見ると、やっぱりクドカンの物語のつなげ方は秀逸だと思うから、ぜひぜひみんなに見てほしいと考えてしまうんだけどなあ。

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