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仕事の向き合い方を考えさせられた『わたし、定時で帰ります』

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ついに終わってしまった『わたし、定時で帰ります』。

 

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特にこのドラマがおもしろいなと思ったのは、現実にありそうなことが描かれているお仕事ドラマだったこと。

 

WEB制作会社ではないけれど、それに近い仕事をしたことがあったから、クライアントと打ち合わせ、社内ミーティング、制作のディレクション、先方とのやり取り、先方の戻りが遅いとか、わかりにくい修正点とか……仕事のシーンは結構リアルだなと思って見ていた。

 

医療系とか刑事モノ以外のお仕事ドラマだと、そういう細かい部分はふんわり描くし、メインとなるトラブルは、現実にはあんまり起こり得なそうなものが多い印象だったから、私としては結構斬新だった。

 

だからといって、仕事の話に偏るわけではなく、仕事とプライベートのシーンを描く比率もバランスがいい。

 

しかも、プライベートでは行きつけのお店もあるし(おしゃれなバーとかでなく、庶民的な中華料理屋ってところがいい!)、ベッタリというわけではないけど同棲中の恋人がいる……なんていうのも、主人公の結衣(吉高由里子)世代にはありがちだと思う。

 

こういった「現実にありそう」なのがうまくドラマに反映されているから、おもしろいなって思ったんだと思う。

 

1点、現実的ではないと思う人も少なくないかもというのが、このドラマの一番のテーマでもある結衣の「絶対、定時に帰る」ってポリシー。

 

一見すると、「みんなはがんばっているのに先に帰っちゃう……ってことは仕事が嫌いなの?サボりたいの?」という話になるのかと思ってしまうけど、そうではなくて結衣自身はただ仕事を効率的に進めるために定時に帰っているだけ。

 

長時間働いていても仕事のクオリティが上がるとは限らない。だったら、時間内におさめて、あとは自分の好きなことをしてリフレッシュしたほうがいいのではないかという考え方を実践しているわけ。

 

だから、仕事が嫌いではない。その証拠に恋人から「億万長者になっても仕事を続ける?」と聞かれたら「続ける」と答えている。

 

そして、結衣は定時で帰ることもまわりに堂々と宣言しているし、嫌なことは極力ノーと言えるほど、自分の意志だって強い。

だからといって、いつも気が強いわけではなくて、みんなの事情も汲み取ってコミュニケーションをとっている。

 

そんな嫌味のない結衣が主人公だったから、「効率的に仕事をするには、定時帰宅って手もあるか!」と、いつの間にか「定時」という選択を消去していた人にそれを思い出させてくれたし、「明日から仕事がんばってみようかな」と背中を押してくれるような空気感が存分に出ていたと思う。

 

私はフリーなので定時のない働き方をしてるのだけど、仕事がダレてきたタイミングで気合いを入れるため見返したい作品だな。

 

ところで、途中でインしてた結衣の元上司・石黒(TKO木下)のキャラが結構好きで。

 

管理部のお偉いさんで(その割には服装はめちゃくちゃラフだけど)、赤字に厳しいだけの人なのかなーくらいに思っていたら、最終回で、まさかの元制作部のスーパーエースだったことが発覚!

山のようなタスクをガンガン潰してきたらしい(笑)。

そういう通り、劇中でもめちゃめちゃ仕事の処理が早くて、指示される前に仕事を終えているタスクも……!

全然そんな人に見えなかったのに。

デキる人、やっぱり憧れるし、好きだなー。

 

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