2010年の秋に放送スタートした『SPEC』は今年で、放送開始から10周年。ということで引き続き、3話をレビューしてみたいと思います。
SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
3話のあらすじ
冷泉(田中哲司)の予言により、公安の偉い人(おそらく津田助広(椎名桔平))からガソリンスタンドの張り込みを任された、当麻(戸田恵梨香)と瀬文(加瀬亮)。
すると、ガソリンスタンドでバイトをしていた武藤(清水優)が突如、ガソリンをぶちまける事件が発生。
しかし、取り調べを受けている武藤は、京言葉で武藤に憑依した自分がやっただけで、武藤自身はやっていないと言い放ち、取調室の隣の部屋にいた、林実巡査(正名僕蔵)に憑依。そして、素に戻った須藤は、ガソリンをぶちまけたことは知らないという。
そこから、憑依の力を持つ何者かが、「自分の力を証明するために全国の林実に憑依してみせる。もし、48時間以内に警察が自分を捕まえられなかったら、この憑依の力をマスコミに発表する!」と発言。
さまざまな林実によるいたずらが全国各地で勃発する中、林実(村杉蝉之介)による殺人事件が起こり……。
人物相関図

3話の人物相関図。
いよいよ自らSPECホルダーであることをアピールしたいやつ(林実)が登場。
そして林実が、彼に接触しようと近づいてきたニノマエに対して「俺はお前たちの仲間にはならない!」というセリフが。
どうやらSPECホルダーの間でも対立関係がある模様……?
そして、当麻がニノマエを追っていることがいよいよ明らかに。
それも林実を出しにして、ニノマエをおびき寄せるという。
ただ、この段階では敵対している感じはするけれど、何がどうなっているのか詳細はまだわからず。
そして、当麻とニノマエの関係性がなんとなく見えてきたところで、今度は、海野先生が瀬文に「病を治すSPECホルダー」について仕掛けてくるんですよね。
表向きは、SPECホルダーが巻き起こした事件を捜査するストーリーに見せかけて、今後の伏線となる、当麻とニノマエの関係、瀬文と知った病を治すSPECホルダーの存在の話が3話で繰り広げられるという。
5話あたりから、ミステリーよりも当麻、瀬文が巻き込まれたSPECホルダーにまつわる戦いの話が色濃くなっていくので、そのあたりからストーリーを整理できなくなってくる人が多い予感がしています。が、ちゃんと、この3話の予兆を見逃さなければ、ついていけるのではないかと私はにらんでいるのですが。
ツボなポイント
今回も。毎度おなじみ、ミショウの壁に貼ってある裏番組の「金曜ロードショー」の主人公に模した指名手配犯ポスター。
3話の指名手配犯の名前は「婆論 恩返太郎(ばろん おんがえしたろう)」。そのとき「金曜ロードショー」で放送されていたのは『猫の恩返し』。
あと気になったのは、全国の林実さんがいたずらをする一例として、美容師の林実さんが女性の髪の毛を半分刈り上げにするシーン。その被害者が牧野ステテコさんだったこと。
見ておいたほうがいい動画
冒頭付近で、前回の話の続きとして、餃子屋のテレビからニュースが流れるシーン。当麻がそれを見て、「情報が操作されている」とつぶやいたあとに、地居が「怖いね。権力って。まさに『コヤニスカッツィ』だ」というやりとり。
もう、何度も見ているのに、今回見直して初めて気づいたよ。『コヤニスカッツィ』……(涙)!
というわけで、これ、実は私も見たことないので、見たいと思ってます。ただ、一時期絶版状態だったこともあったせいか、動画配信ないのね、これ。
『SPEC』を見るなら!
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※本ページの情報は2020年8月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイト、Paraviサイト、huluサイトにてご確認ください。