「SPECサーガ完結篇『SICK’S 』覇乃抄」初回(通しで言うと6話)。
「恕乃抄」でスペックホルダーを始末している自衛隊特殊工作隊に殺されそうになった御厨(木村文乃)。
だが、警視総監である柴田が総理(宅麻伸)に働きかけたおかげで難を逃れる。
そして、『ケイゾク』でおなじみの警視庁捜査壱課弐係係長・近藤(徳井優)からトクムに依頼が。
それは、超重大犯罪で捕まっている玄野冥府(酒向芳)が、物体を消しゴムのように消してしまうスペックを持つ埴生庵太(池田鉄洋)により刑務所から連れ去られた事件を調査すること。
御厨が調べてみると、埴生というスペックホルダーはトクムのリストには入っておらず、突如その能力が目覚めたのではないかという疑問が。そして、玄野の拉致には某アジアの大国が企んでいる陰謀と深い関わりがあるのではないかという疑念も。
この2つの調査をするには、某大国を裏で動かす組織に接触するべきだと考えた御厨と高座(松田翔太)は、そのアジトに潜入する。
ちなみに、「恕乃抄」でも『ケイゾク』の主人公・柴田がちらっと出てきたけれど、今回も柴田が登場。
しかも、御厨たちを救ったり、そのせいで自衛隊特殊工作隊から命を狙われるなんてことも。
『SPEC』シリーズで柴田は、近藤係長経由でそれらしき人物の話が出てくるシーンとか、映画の最後に声のみの出演はあったけど、割と物語に絡んでくる比率は低めな印象だった。
けれど、『SICK’S』の場合は近藤係長経由とかでなく、柴田単体のシーンもあり(もちろんカメオとボウタイ襟のアップだけ。ちなみに単体のシーンは自衛隊特殊工作隊から命を狙われているところ)、『SPEC』よりも物語に関わってくる比率が高い。
ってことは『ケイゾク』が序章。『SPEC』が本格的にスペックホルダーについて言及する章。で、『SICK’S』が『SPEC』の内容を受けて、ようやく『ケイゾク』で始まったことを終結させる章……という位置づけで、『ケイゾク』の主要人物だった柴田が多めに出てくるのかしら?
そう思うと「朝倉は?」とかいろいろ疑問は湧き出るんだけど、とにかく、今後を見守るしかないってことかと。
(ちなみに、真山のその後なんだけど、「SPECサーガ黎明篇『サトリの恋』」で明らかに……。もしかして、そのことについて『SICK’S』のストーリーにも絡んでくるかも?ということで個人的に楽しみにしている)
ただ、こうやって続編ドラマとはいえ、再び『ケイゾク』の要素を味わえると、その頃からのファンとしてはテンション上がるよね。
また『ケイゾク』を見返してみようかしら。
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