SATに勝ってしまう青島のシーンこそ『踊る大捜査線』らしさが溢れてる

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この間、日本映画専門チャンネルで『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』をやっていた。

本編も確かにいいんだけど、実を言うと個人的にはこの作品で一番好きなシーンは、冒頭にあるSATと青島たちが対決するところなんですよね。

なんの前置きもなく映画のはじめに、SATが港に停泊している豪華客船の前に登場。一方、船内では人質を脅すシーンが流れる。

“人質を脅す”迷彩服を着た人をよく見ると、湾岸署のいつものメンバー……。

「え?いつの間に犯罪者に??」と思っていたら、SATの訓練だったと種明かし。

でもそれだけで終わらない。本物の犯人のつもりでやれとSATのリーダーから所轄を舐めるような発言があり、本気を出す青島と湾岸署の面々。

そしてあっという間に次々とSATさんたちが捕獲。

それで勝っちゃうんですよね、青島たちは。

考えてみれば、SATと湾岸署のこのシーンは本編では伏線になりきれていないんですよね(このせいで、湾岸署の署員が減俸とか、青島がSATに睨まれたりするシーンはあるんですが)。

ではなぜ入れたのかと考えてみたのだけど、ひとつは、権力や利害関係を考えずに立ち向かう青島の性格を象徴するもの=『踊る大捜査線』そのものを象徴するものだったから冒頭に入れたのかなと。

もうひとつは、映画で描かれる犯罪自体が権力を否定するものだったので、その内容を冒頭でにおわせたかったからなんじゃないかと推察してます。

でもいつも訓練されてるプロフェッショナルに勝ってしまう皮肉な結末がおもしろかったのよねー。

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』については、いや『踊る大捜査線』シリーズについてはもうひとつ言いたいことがあるけど、それはまた後日。

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