【『岸辺露伴は動かない』第4期あらすじ・レビュー】毒を以て毒を制す!? 「密漁海岸」は食の怪奇ミステリー

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高橋一生が岸辺露伴、飯豊まりえが泉京香を演じたサスペンスドラマが『岸辺露伴は動かない』。人の心や記憶を本にして読むことができ、絶対に逆らえない命令を書き込むことができるヘブンズ・ドアーというギフト(能力)。この力を持つ漫画家・岸辺露伴と編集者の泉京香が出会う怪異と、それが起こした不可思議な現象を解き明かしていく作品。第4期は、NHK総合にて2024年5月10日22:00より放送。この作品のあらすじ・レビューを書いた記事です。

「密漁海岸」(9話)あらすじ

担当編集の泉京香(飯豊まりえ)から食をテーマにした怪奇ミステリーの読み切りを依頼される漫画家の岸辺露伴(高橋一生)。

そう提案している割には虫歯があり、日ごろの栄養バランスも悪く徹夜で体調不良の泉。その姿を見て、露伴は呆れる。

ただ、めげない泉の性格ゆえ、それにかこつけて、露伴の家の近くにイタリアンのお店ができていたから栄養を摂るためにも……とランチに誘う。
露伴も知らぬ間に、しかもイタリア料理店ができていたのに驚いた。

というのもある日、海洋生物の取材で訪れた海で鮑の密漁者に出会い、彼らの素性をヘブンズ・ドアーで見て気になることがあったから。それは、イタリア料理店のイタリア人に幻の鮑をとるよう頼まれた話が書いてあったこと。しかも密漁者が指すイタリア料理店と泉が見つけた店と特徴が合致していた。

好奇心がうずいた露伴は、泉とともにその店に入る。
すると、店主であり、料理人であるトニオ・トラサルディー(Alfredo Chiarenza)が出てくる。店はひとりで切り盛りしているという。メニューはなく、客の両手を見るだけでその人の体の不調部分を見抜くことができるので、それに合わせて体調が改善する料理を出すという。

露伴も泉も不思議がっていると、出された水を飲んだ泉が洪水のように涙を流し、泣き終えたあとは寝不足が嘘のように解消された。
肩こりのあった露伴はカプレーゼを食べた途端、右肩から垢が止まらなくなる。それがおさまると嘘のように肩が軽くなった。
そして泉がつぶ貝のパスタを食べると虫歯が抜け、新しい歯が生えてきた。

これらの不可思議な現象は、トニオが独自に研究し、希少な動植物の毒を薬になるよう調理しているからだった。

そんな彼でも治せなかったのが、恋人でパティシエの森嶋初音(蓮佛美沙子)の脳腫瘍。
それに効くというのが、どんな病気でも治すと言われている幻の鮑・ヒョウガラクロアワビ。

ヒョウガラ列岩の入江に住む鮑だが、近くの漁師(でんでん)いわく普段は入ることができない入江なのでとることはできない。
しかし、1年に1回だけ鮑が“酔って”その入江から出てくることがあると言う。

露伴は密漁者をヘブンズ・ドアーの力で本にしたときにそこに書かれた「幻の鮑」という文字を目にしてからそれが気になり、実はすでに古文書で調べていた。
それによると、盆に一番近い満月の丑三つ時に、月の満ち欠けの影響で鮑が方向感覚を失い“酔う”という。

その話をトニオに話すと、露伴に密漁へ協力してほしいと頼んでくるが……。

9話相関図

レビュー

各シリーズの初回+映画の冒頭で毎回、露伴のヘブンズ・ドアーで本にされてしまう中村まことさんと増田朋弥さん。
ただ今回はヘブンズ・ドアーの力で彼らを本にすることで、幻の鮑とトニオの存在を露伴が知ることになる。いつもなら露伴の能力紹介としての役割でしかないのに、今回は物語の導入になっているところがこれまでとは異なっていたところ。

そして肝心のヘブンズ・ドアーの力は冒頭以外でどこに使うのかと思っていたら、想定外の場面だった。てっきり、トニオの料理が怪しげだったから、露伴は彼に使うものだと思っていたのに……。
しかも、まさかの相手で驚いた。

それにつながるクライマックスは、幻の鮑をとりに行くシーン。

古文書に書かれた密漁できる日の鮑は、海面にうじゃうじゃいて、一見とり放題に見える。
でも海に入ると鮑が体に吸い付き、それがなかなか剥がれない。そのせいで体が重くなり、海に沈んでいく。また下手すると顔面について窒息しそうになる。
そのせいなのか昔から密漁で何人か行方不明になっているほど命懸けの漁だ。

でもなぜその密漁方法が古文書にわざわざ書いてあったのか。

鮑自体が長寿をもたらすとされ、神々に捧げられてきた神聖なもの。ましてや幻の鮑だから、それを密漁するなんて死に等しい大罪。
そのためわざと密漁方法を書いて、欲深い人間をおびき寄せ、鮑が体について重くなったり、顔に張り付いたりして溺れて死ぬ(罰が当たる)ように仕向けた罠。

毒を使って、体の不調(毒)を整えるトニオの料理。
そして、鮑の密漁者(毒)を撃退させるために、わざと密漁方法を書き、鮑が人の体に張り付く生態(毒)を利用して密漁をやめさせる。
「毒を以て毒を制す」というのが、今回のテーマだったのかもしれない。

ちなみに終盤、泉くんが次の取材旅行はイタリア……なんてことを言っていたけど。
次回は「懺悔室」?

▼「密漁海岸」の原作はこちらに収録

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作品概要

タイトル:『岸辺露伴は動かない』第4期
放送日:2024年5月10日
放送時間:22:00〜23:00
キャスト:高橋一生、飯豊まりえ、Alfredo Chiarenza、蓮佛美沙子、でんでん
原作:荒木飛呂彦
脚本:渡辺一貴
脚本協力:小林靖子
演出:渡辺一貴
動画配信:Amazonで見る(2024年5月18日〜見放題)
公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/

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