※多少のネタバレも含まれていますので、ご了承くださいませ。
『シン・ゴジラ』を見て、印象的だったのは「DECISIVE BATTLE」という曲。

出演者もエヴァを想像するようなものがありますよということはメディアで言っていましたが、こんなにもエヴァ色強いものがあるとは思っていなかった。
しかも「ヤシマ作戦」を想起させるような流れでかかることの多かったサウンドだったので、なおさらエヴァの空気を濃く感じた気がする。
ただ私はエヴァだけじゃなく、もうひとつよぎったものが……。
それが『踊る大捜査線』。
というのも
テレビシリーズでBGMとして、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の戦闘シーン「DECISIVE BATTLE」「Spending Time in Preparation」のアレンジを使用している。番組の音響担当者がエヴァ製作者に了解を得て製作した。(DVD「踊る大捜査線1」より)
(踊る大捜査線 – Wikipedia)
ここにある通り、『踊る大捜査線』もエヴァのBGMを使っていたから。

※『踊る〜』では「危機一髪」というタイトルで収録。
このサウンドは、『躍る〜』では会議室で捜査の作戦を立てている場面でかかっていたことが多かった印象。
そして『シン・ゴジラ』でも同じような場面であのBGMが流れていた。
ちなみに『躍る〜』のDVD1巻の中にはこのようなコメントがある。
この印象的なBGMはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の劇中曲の転用。ビデオ化の際、曲の差し替えが検討されたが、『エヴァ』の庵野秀明監督が『踊る』の大ファンであったことから使用許可が下りた。
(『踊る大捜査線』DVD1 解説付再生より)
庵野監督が『踊る〜』のファンだったことを考えると、特に『シン・ゴジラ』の会議シーンは『踊る大捜査線』を逆輸入的にオマージュして、「DECISIVE BATTLE」を流しているようにも感じた。
しかも、トップダウン型の組織体制を皮肉に描いている部分があるところも、『踊る〜』に共通している部分のようにも思える。
まさか『シン・ゴジラ』から『躍る〜』を思い出すとは想定外だったけれど、そんな要素もあると思って『シン・ゴジラ』を見たら、作品をより味わえる気がする。
