『大恋愛』の余韻に浸っていたら、戸田恵梨香が出ている『SPEC』がみたくなって、シリーズの中で一番好きな「翔」を再視聴。
連続ドラマの続編でもあり、映画へ橋渡しする役目も持っていたスペシャルドラマ。
連続ドラマで当麻(戸田恵梨香)が地居を倒した謎と彼女がSPECホルダーだということが明らかにされるんですよね。
それをきちんと物語の中で違和感なくタネ明かししていったところが、ツボに刺さってシリーズ中で一番好きな作品なんだと思います。
ストーリーは、女子高生の久遠望(谷村美月)がある日、テレポーテーション能力を持つ黒づくめの男に両親とともに襲われる。
その事件がきっかけで、当麻と瀬文(加瀬亮)は黒づくめの男を目撃している望が再び襲われることを懸念して、彼女の保護に躍起になるとともに、男を捕まえるのに奮闘する。
これがメインで動いている話なんだけど、そこからうまーく当麻自身の話に派生。
そもそもこのメインで走っているストーリーのキーは、この男がどうして人々を襲ったのか(望が生き残ったのか)、その「目的」にアリ。
でも、これを当麻たちは生き残った望が襲われないようにするのに必死でその裏に隠されていた事件の本質がわかってなかった。
そのせいでうっかり当麻が「死者のSPECホルダーを呼び出す」という自身のSPECを使ってしまうんです。
それで、連続ドラマラストで地居を倒した謎が解けるという。
いつの間にか当麻の秘密を知ってしまうところがこのドラマのうまいところ。
しかも、この物語の黒幕はSPECホルダーのあらゆる力をコレクションする能力を持っているため、今まで対峙してきたSPECホルダー史上最強!
でもそのおかげで当麻はいろんな人物を呼び出さねばならず、連続ドラマででてきた、ニノマエ(神木隆之介)、冷泉(田中哲司)、海野(安田顕)などオールスターがずらり勢揃い。
しかも、連続ドラマではいがみ合っていた当麻とニノマエが、ここでしばし姉弟トークを繰り広げるのもたまらない!
スペシャルドラマらしいオリジナルのストーリーと、連続ドラマから続く当麻の物語をうまく融合させているバランスのいいお話だと思うんですよねー。
だから何度みても飽きない。
映画作らないでここでやめておけばよかったのに……。
とは言わないけど。