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5話までは壮大な『木更津キャッツアイ』だった!?『いだてん』

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いだてん』5話。

オリンピックのマラソン予選会に出場する四三(中村勘九郎)。

ようやく1話につながった!

そして、歌舞伎メイクでふらっふらになりながらゴールしたあのシーンの詳細が明らかに。

本来の時系列でいうと2話→3話→4話→5話→1話なのに、順番を入れ替えたということは、あえて結果を先に見せ、四三のおいたち、上京、マラソンに興味を持った理由、そして走るときの体調の整え方や靴(足袋)を研究しているシーンをあとから描くことで、マラソンの予選会がいかに重要か強調させたかったのかな、と。

そしてゴールで四三が嘉納治五郎(役所広司)に抱きとめるられるところが、マラソン予選会までを描いた長い物語のオチだったという。

幼少のころから嘉納治五郎に抱っこされたいと思っていた伏線をずっと描いていたからこそ、この場面が四三にとってどれだけインパクトのあるものなのかがわかる。

と同時に、「マラソンの集大成がそれか!」という、オリンピックの予選会、世界記録を大幅に上回ってのゴールとかそういう偉業の割に、「嘉納治五郎に抱っこされたい」というかなり個人的な夢が叶ったっていうギャップが笑える。

ちなみに、先に結果を見せておいて、そこから時間を巻き戻し、結果にたどり着くまで何が起きていたのかを描く、「ある出来事の裏には……」というタイプの話、どこかでみたことあるな、と思っていたら、同じく宮藤官九郎脚本の『木更津キャッツアイ』だった。

落語を組み込んでるのは『タイガー&ドラゴン』だし、ヒロインが複数いるのは『あまちゃん』だし、『いだてん』はまさに今までのクドカンのドラマの集大成的な作品なのかも。

6話以降はきっとまた新たな展開が繰り広げられるはず。どんな話になるのかまたワクワクしてきた。