第39回は、古今亭志ん生(森山未來/ビートたけし)に
起こった出来事を追うことで、終戦を表現。
主人公のまーちゃんこと田畑政治(阿部サダヲ)はほとんど登場せず。
めちゃめちゃいい話だったけど、
「主人公が主人公じゃないなんて、えー!」
って思ったっていう話は
こちらの記事に書いた通り。
じゃあ、そのときまーちゃんは何してたのよ。
という疑問へのアンサー回がこの第40回。
終戦後、どうやって東京オリンピック招致に向けて
まーちゃんが動いていたのかを描きつつ、
前回、志ん生がすったもんだあった時期に
まーちゃんはどんな人生を歩んでいたのかがわかる
という構造。
第39回と第40回。
2回に分かれているからパッと見、
流してしまいそうだけど、
これって『木更津キャッツアイ』の
表裏の話と構造としては一緒よね。
(『木更津キャッツアイ』について
軽く解説しておくと、
主人公を主軸にした話が「表」。
その「裏」でボケ役がどんな動きを
していたかをドラマの後半で描く。
野球の表と裏に擬えて構成されたお話)
時系列で並べるとどうしても、
志ん生の方を先に描かざるを得ないけど、
主人公にポイントを置くと、
第40回のまーちゃんが主役のほうが「表」で、
第39回の志ん生のほうが「裏」かな?
しかし、これに気づいたとき、
「『木更津キャッツアイ』は2002年の作品だけど、
このときの手法がまだ生きてたんだ!」
と思ってうれしくなった。
こういうひと工夫があるから、
クドカンドラマが大好きなんだよね。
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